冬の味覚の王者の一つでもあるカニの中でも、越前ガニは他の追随を許さないものであります。
この越前ガニは福井県の日本海を臨む越前海岸沿いにて水揚げされるのですが、ご存知の方も多い通り日本海は太平洋に比べて水温が低い上に海流が激しいのでここで水揚げされる魚介類は身が締まっており、その上脂が乗っているので新鮮なうちに食せば生でも十分に食べられますし、焼いても美味しいものばかりですから魚好きには本当に堪りません。
この越前ガニもその例外ではなく、日本海の冷たい海水の荒波に揉まれている厳しい生活環境に置かれているからこそ、この越前ガニは美味しいのです。また、この荒波に揉まれているこのカニは私達に人生においてある重要なことを教えてくれます。
それは、人間は人生という荒波に揉まれて生きているという事です。
人それぞれで大なり小なりではありますが、それぞれストレスや悩み事等抱えて生きていますし、それと真っ向から向き合うことで悔しい思いや悲しい思いをしたり時には挫けたりしながらもそれでも前向きに立ち向かって行かなくてはいけません。
そういった事に思いを馳せながら、厳しい環境で生息しているこの越前ガニを食するのも良いかもしれません。
冬の味覚の王者